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2015.03.24

Music Rainbow vol.8 ~after party~

@下北沢GARAGE

Reported by 蜂須賀ちなみ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■濱野裕輝・クロサワタクマ(変わる変わる変わる。)

 

ついに最終日を迎えた『Music Rainbow』3DAYS。開演とともにステージに登場したのはバンド・変わる変わる変わる。のヴォーカリスト・濱野裕輝とギタリスト・クロサワタクマだ。ふたりとも手にはアコースティックギター。濱野の穏やかな低音域の歌声が始まりを告げる1曲目は「欠陥」。歌声もギターの音色もどんどん強くなっていき、その熱量のまま「落伍者」へと繋げた。音は堅く、いくらアコースティックだとしても小洒落ていないし優しくもならないこの感じ。ふたりが揃って鳴らす粗めのカッティングが、どこまでも泥臭く、ぶっきらぼうに転がっていくブルースによく似合う。実はこの日を以ってバンドを脱退することが決まっていたクロサワ。ラストには彼が大好きだった曲だという「終日」が演奏されたのだった。

 

1.欠陥

2.落伍者

3.塵

4.重たい偶像

5.終日

 

 

■The Shoe.

 

2番手はThe Shoe.。今年2月に改名をし、新たなスタートをきったばかりの4ピースバンドだ。Shinnosuke Miura(Vo/Gt)が唄うフレーズをはじめ、どの楽器も音はクリアだしメロディラインはキャッチー。だけど例えば音が重なったときの濁り方やコードの進行が少し変わっていて、音を追いかけながら聴いているととても面白い。リズムに合わせて体をゆらゆらと揺らすNao Kodate(Gt/Cho)。目を合わせながら笑い合うMiuraとSatoshi Machida(Ba)。ステージ最後方のMasato Nakajima(Dr)も含めて4人ともオーディエンス一人ひとりの表情を確認するように、よくフロアを見ている。ステージ上の和気あいあいとした空気はフロアを満たす人々へと緩やかに伝播していき、温かな時間が生まれたのだった。

 

1.Mirror Coat

2.Traverse Town

3.Synchronized

4.Nostalgie

5.Night Cruise

6.Cold Winter

 

 

■ヒトリルーム

 

そして、松浦はすみ(Key/from メロディーキッチン)、東幸治(Ba)をサポートメンバーに迎えた3人編成で登場したヒトリルーム。ベースのリズムを土台にして、どこまでも痛快に飛んでいく透明感ある歌声。キーボードの音色はそこにきらめきを与えてくれるかのようだ。松浦&東のソロプレイも堪能できた「あとのあとのあと」も前日の弾き語りバージョンよりもカラフルに突き抜け、3人が笑顔で楽しそうに演奏する姿が印象に残った。活き活きと弾むような幸福感があった前半3曲。一転、「好きな人が近くにいるほど想いが届かないとつらい」という切なさを閉じ込めた曲だという「remember」、そしてラストチューン「タツルミキ」ではまるで音の一つひとつが水まるで彩絵の具みたいに、優しく滲んでいったのだった。

 

1.リリース

2.空の言葉

3.あとのあとのあと

4.remember

5.タツルミキ

 

 

■musiquo

 

「今日のイベント名を聞いたとき『musiquo Rainbow』だなって思って!トリやるの運命だと思わない?(田村一哉・Vo/Gt)」「思わない!(笑)(オビナタユウサク・Dr/Cho」――ライヴ終盤、楽しげにこんな会話を繰り広げていたのはこの日のアンカー・musiquoのメンバーたち。キーボードの旋律をバックに「musiquoです、やります」と田村が一言挨拶してからライヴをスタートさせた。真っ直ぐでどこか少年性を帯びている田村の歌声と、ときにはそれに寄り添うように、ときにはそれを力強く照らすように楽器を鳴らす栗原圭祐(Ba/Cho)、オビナタユウサク(Dr/Cho)。ひたすらに光へと向かうような真摯なサウンドはサポートメンバー・オトカワミキ(Key)の音色との相性もバッチリだ。フロアからハンドクラップが発生した「アスドラマ」、ひだまりのようなバラード「日比谷」、さらには「いっせいのーせ!」「にゃー!」という斬新なコール&レスポンスまで(!?)、計7曲のセットリストのなかでバンドが持つ様々な面を見せてくれたのだった。

 

1.僕らの魔法

2.フライング

3.アスドラマ

4.日比谷

5.サヨナラ少年

6.U-BOAT

7.ゴールを狙え

 

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